リレーにも使えるICソケットのメリット
ICソケットは、文字通りICを挿入するためのソケットです。電子工作を行うとき、ICを直接プリント基板にはんだ付けすると熱破壊でICを壊してしまう可能性がある、このようなときICソケットを使えばICを壊さずに済むなどのメリットもあります。一般的にはICを挿入するためのアクセサリー部品になるのですが、ICソケットはテスト端子で活用することもできますし、リレーなど端子間ピッチが合うものはICと同じような使い道ができます。リレーは電源回路などで利用されることが多い電子部品の一つ、内部にはスイッチとスイッチの切り替えを行うコイルや磁石などが内蔵してあります。
コイルに電流が流れると磁力が作りだされスイッチの切り替えを行うといった仕組みになっていますが、入力信号を2つの出力に切り替えるとき、もしくは2つの入力信号を選択して出力させたいときなど便利です。このスイッチは電子的な動作で切り替えが行われるので、人が切り替えを行うときに発生するノイズなどがないので誤動作のリスクがないこと、音声信号に利用したときにもスピーカーの保護にも役立てることができます。汎用タイプのソケットの端子間ピッチは2.54mm、リレーもこれと同じピッチになっているものはソケットに挿入してテストすることも可能です。ただ、これはICソケット本来の使い方とは異なりますのでテストで利用する場合に限ります。
テストピンの代わりにICソケットを利用する場合は、テストランドを一か所にまとめるアートワーク設計が必要になりますが、テスト作業の工数削減にも良い効果を期待できるのではないでしょうか。